「キリスト新聞」は、キリスト教の「業界紙」として70年以上に亘り、戦後から一貫して日本の社会の中でキリスト教界の動向を報じ続けてきました。敗戦直後の混迷を極めていた1945年12月、賀川豊彦が「敗戦後混乱状態にある日本人にキリスト教を」と提唱し、その意を受けて武藤富男が多くの協力者の賛同とともに創業実務を開始、1946年4月に当社が設立され、同時に「キリスト新聞」が創刊されました。
「キリスト新聞アーカイブス1 1946~1950」は、その当時の熱量を余すことなく伝え、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領下の検閲の厳しかった時代において発行し続けられた貴重な資料を、キリスト教関係者のみならず、研究者や歴史家など多くの方の知的財産として共有されればとの思いで刊行しました。戦後のひとつの記録として後世のお役に立てるならば光栄です。
株式会社 キリスト新聞社
鈴木範久
(立教大学名誉教授)
戦争が終わって1年も経たない1946年4月、賀川豊彦により『キリスト新聞』が創刊された。紙面には長期にわたる圧迫から解放されたキリスト教が、まさに水を得た魚のように生き生きと活動する姿が躍動している。さらに特定の教派を超えた本紙の内容は、それだけでも時代の先駆を成している。記事の中では、とりわけ天皇制と共産主義に対する関心の強さが目をひく。代表的信徒の戦中と戦後の言動の変化をはじめ、現代のキリスト教にとって注意すべき記事があまりにも多い。
1946年4月の創刊から1950年末までのキリスト新聞を当時紙面のままテジタルアーカイブ化。
GHQ占領下で検閲が厳しかった時代の貴重な記録を見ることができます。
本製品の特徴
■「キリスト新聞1946年~1950年」の5年分の新聞を全て収録しています。
■DVDに新聞と検索閲覧インターフェースを格納しており、ご自分のPCにインストールしてこ利用いただきます。
■紙面から大中小の見出しをテキスト化しており、検索ができます。(見出し以外の検索はできません。)
■索引機能もつけていますので、巻号順に閲覧していくこともできます。
■フリーワード検索はもちろんのこと、「年表から」「キーワードから(人名/地名/連載タイトル等)」など、検索補助機能も充実しています。
■時代的に「旧字体」と「新字体」が混在していますが、新字体での検索を可能にしています。旧/新の表示切替もできます。
■紙面はイメージとして見ることができます。
縮小拡大などマウス等で簡単に操作ができます。
■付録の小冊子には1945年~1950年のキリスト教界の年表や1948年と現在の教勢比較なども掲載しています。
【留意事項】
紙面の一部は保存状態、検閲、自主規制などの事情で文字が読めない部分があります。
時代状況から、現在において不適切な表現がありますが、そのまま掲載しています。
記事内容の全文検索はできません。
本商品に収録されている新聞紙面の印刷、2次利用などは出来ません。
127号 (1948年12月第2週分に該当)は欠番となっております。